2017年04月05日

考える人、休刊。

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私家版でつくるにあたって、
いちばん大変だったのは
自分で自分の文章を
校正することでした。

「マキさん、プロフィールが…」

テーブルの向こう側で
インスタントコーヒーを飲みながら
ゲラをパラパラめくって
そう指摘してくれたのは、
シェアオフィス仲間にして
編集長の、わかばー。

「裏…、裏京区在住、になってますよ」
「うん、それであってるねん」

裏京区ということばを思いついたのは
2003年のこと。
当時、ロンドン在住の作家
入江敦彦さんの本づくりをお手伝いして
新潮社の編集者と
京都の街をぐるぐる巡っていたとき

「ガイドブック志向の観光客には
  どうしてもたどり着けない
  アドレスがある」

という、他愛もない話を
編集者さんが面白がってくださり、
その後すぐ企画された雑誌の特集の
まさかの豪華執筆陣に
交えていただくことになりました。

それが、



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リンク先を見ていただければ
一目瞭然の豪華執筆陣。
その中に、まるでウォーリーのごとく
まだ著書もない
一介の地方ライターであった
わたしが紛れています。

光栄の至り。

「裏京区へようこそ。」というタイトルで、
おばんざいや町家、抹茶的
ステレオタイプな京都でなく、
わたしの暮らす街、京都を
存分に、自由に、
書かせていただきました。

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▲当時、松原のアジェにて。入江敦彦さんと

そんな思い出のある
新潮社の「考える人」が
4/4発売の号を最後に
休刊することになったそう。

ただ寂しいだけじゃない
息苦しさにも似た感情は、
「Lmagazine」が休刊したときと
似ているかもしれない。

またいつか、
新潮社でいいお仕事させて
いただくことを誓うしか
いまのわたしに
できることはありません。

この、2003年秋の京都特集号、
いまも時々、古書店に並んでいます。
もし見かけたら、
ぜひ手にとってみてください。

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さようなら。
またいつか、
その日まで。


posted by maki at 15:56| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
マキさま ありがとうございます。いまごろ気づいた、親身な雑誌追悼のお言葉。うれしく拝見しました。Webが媒体としてできたので、入江さんに新連載お願いしました。ご覧ください!http://kangaeruhito.jp/category/otsukurioki
Posted by あぜつ at 2017年05月25日 14:17
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