「後藤家の食卓」というWEBサイトを作りました。
テキスト執筆と料理のスタイリングを担当しています。
おまけに、KBSからこっそり(いや、うそ。堂々と)
小型録音機を持ち出して、ラジオのインタビュー取りも。
ライター、スタイリスト、ディレクター、パーソナリティ…
えええっと、1日何役??
ほんとうは、
colocalに寄稿するための
写真も自分で撮らなくてはだったのですが
手が回らなくて、当日のカメラマンさんに
「あとでゆずってください」と頭を下げました。
これはさすがにね。笑。

震災前も後も関係なく、正真正銘、初めての東北の旅。
わたし以外のメンバーは東京クルーなので、
ディレクター、カメラマン、デザイナーさんと
4人で車に乗り合わせて、向うは宮城県石巻市牡鹿半島竹浜。
ひらがなで書くと、いしのまきし おしかはんとう たけのはま。
読めるようで、読めない。

1年前までのわたしにとっての東北って、そんなでした。
だから、震災直後「わたしができること」は、
ただ「受け入れる」ことしかありませんでした。
でも、1年経って状況は変わり、
わたしにもできることが生まれてきました。
1月の末に、
asobotの近藤ナオが
「あのさぁ、仕事、東北なんだけどさ」
と、電話をかけてきたとき
何の状件や内容も聞かずに
「いいよ。行くよ。やるやる」と
すんなり答えられたのは、「今」だからこそ。
続いて、彼の口から出たことばがまさに
わたしの胸中を代弁したかのようでした。
「そうなんだよね。やっと僕らの出番じゃん」
ライターといえども
ジャーナリストではないわたしのことばなど
非常時には、なんの力ももたない。
けれど、被災地のみなさんが
「日常を取り戻すために」という段階がやってきた。
日常は、十八番。十八番と書いて、お・は・こ!
ことばの力、デザインの力、
そしてコミュニティの力を信じて、
あれとこれを軽やかに魅せて&つなぐことで
ちいさな「気付き」と大きな「動」を生み出し、
日常をゆたかに支える。
そりゃあ、やりますともさ。
という訳で、向ったのは
浜暮らしのカキ漁師、後藤家。
集落のほとんどが津波に流された中、
奇跡的に残った自宅に、家族8人が暮らしています。

浜はこんなだけど、家族はみんなパワフルで元気。
カキ漁も、シーズンを迎えて、再開。

もう、おとうちゃんも、ごっちゃんも、
カタチだけのがれき処理のアルバイトには
行きたくないのです。

とはいえ、現状は、
ひどく地盤沈下した浜の土地上げにやっと着手したところ。

地面(土台)が作られないことには、
上にハコ(建築物)など建てられません。
水揚げ後の加工に欠かせない
作業所の再開のメドがたたないのです。

ようやくスーパーに卸しても、
ただ棚に並んだだけでは、風評被害により
宮城県産の海産物は売れ残ってしまいます。
従来の流通に頼っていたのでは
これまで通り「カキ漁師」として
生きていけそうにありません。
そこで、インターネットという現代文明の利器を使って
後藤家から直接カキを買えるようにしよう!
というのが、わたしたちのたのしい企み。

シュンスケとハルは、笑顔で野球が続けられますように。

生後2ヶ月で被災したイロハちゃんは、すくすくと大きく成長しますように。

勝子かあさんの料理のレシピを、おいしくおすそ分けできますように。
生産者、後藤家のみなさんの顔が見えるサイト作りを心がけました。
後藤家のツーリズム[石巻編]みんなが「この家族に会ってみたいな」と思いながら、
パソコンの前でポチッと通販してくれますように。
だから、本当に読んでほしいページは
控えめに奥のほうに隠してあります。隠れキャラ。
竹浜の2011年3月11日のこと
もちろん、
気になる、放射性物質についての検査はクリアしています。
もちろん、わたしは現地でたらふく食べました。
京都でもドドンと100個オーダーして、友だちとぺろりと食べました。
トロリとあまくて、クリーミー。
泥臭さをちっとも感じさせない、後藤家自慢のカキは、
一度食べたら、リピートしたくなること間違いなし!
5月まで、まだまだシーズンが続くので、
ぜひ「買って応援」してください。

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そして、京都のみなさんには、ぜひとも
勝子おかあさんの生の声を聞いていただきたいです。
3月11日(日)午後11時〜11時30分
KBS京都ラジオ(1143kHz)
高橋マキのぐるぐる京都ゲストは、石巻カキ漁師夫人、
後藤勝子さんです。
きっと、きっと、聞いてください。